wet-to-dry’s blog

京大大学院生の備忘録ブログ

研究用に使うRの開発環境(Rstudio vs. VSCode)

初めに

こんにちは。お久しぶりです。

以前Rを使ってプロット作成の練習などはしたのですが、その後特に必要性を感じずに研究生活を送ってきました。

最近統計処理をするのにt検定だけじゃ足りなくなって来て、本格的にプログラムを組んだ方がいいかなと思ったので、Rに再度手を出してみました。

型から入れとよく言いますので(プログラミングでは逆だという方もいるかもしれませんが)、まず開発環境を整えようと思います。

以前Rを触った時にはRといえばRStudioという認識だったんですが、ネットで検索するとVSCodeでできるようだったので、VSCodeとRstudioを比較してみました。

ちなみに、以前僕がVScodeをinstallした記事はこちら↓

wet-to-dry.hatenablog.com

installと事前準備

Rのinstall

2022/07/02追記 RやRstudioのインストールはProgramFileではなくUserディレクトリの方が良い。参照↓

r-statistiker.hatenadiary.org

ここからinstallしてください↓

cran.r-project.org

参考ブログ (ここにも一応RStudioのinstallの仕方が書いてあります)

RStudio

以下のサイトから"RStudio Desktop"をダウンロード*1

rstudio.com

Rstudioを起動するとこのような画面が出てくるはず↓

まず、File>New Project>New Directory>New Projectでディレクトリを作成する場所を指定する。

指定した名前の新しいディレクトリと、その内部に新しい.Rprojファイル(ここでは"200919 test.Rproj")が作成される。

これでcurrent directoryが指定したディレクトリに変更されていればOK(図中赤色)。

次にFile>New File>R scriptを選択し、新しいscript画面を開きます。

File>Save As>で、作成したscriptも同じ場所に保存します("200919 test.R")。

これで準備は終わり。

VSCode

基本はこのブログこのブログを参考にしたらできました。

まず、VSCode拡張機能で"R"をinstall。

次に、設定から

右上のJSONを開くをクリック

JSONの一番下に

"r.rterm.windows": "C:\\Program Files\\R\\R-4.0.2\\bin\\R.exe",

を書き加えます(PATHやRのversionは自分のRを確認して!)。

これで準備は終わり。

実際に動かしてみる

こちらのブログから、デモ用のコードを拝借して使っています。

add <- function(x, y) {
  x + y
}

hello <- rnorm(100)

#region

print(add(1, -2))
print(add(1.0e10, 2.0e10))

#endregion

print(paste("one", NULL))
print(paste(NA, 'two'))

print(paste("multi-
line",
'multi-
line'))


x<-seq(1,10)
y<-seq(2,11)

plot(x, y)

RstudioもVSCodeも、

  • Ctrl+Enterで一行ずつ実行

  • Ctrl+Shift+Enterで全ての行を実行

です。うまく動けばOK!

VSCodeではplotを作成する時、違うソフト(R)のダイアログとして作成します。


pythonなどの他の言語と違い、Rでの解析はビッグデータなどの数値データを扱うことが多いと思います。

また、データに合わせてコーディングしなければならないため、その場でコードを書きなおすことも多いのではないでしょうか。

こうなると、どの変数に度の値が入っているかをすぐにチェックするために「環境変数の一覧」を見ることがあります。

RStudioでは右上にこの環境変数「Environment」ペインが存在します。

一方、VSCodeでは「F1」キーを押し、「R: Preview Environment」を開かなければなりません。

この環境変数の確認方法はrealltimeで値を更新してくれるわけではないので、毎回主導で更新しなければなりません。

比較

VSCodeは多言語と開発環境が揃えられるメリットがあるが、RStudioの方が環境変数の確認が便利という感じでした。また、スクリプトファイルの保存方法がRStudioの方が若干面倒かな、とも思いました(.Rprojファイルが多い)。

非常に甲乙つけがたかったのですが、今のところはRStudioを使っています。グラフのExportがしやすいのと、環境変数が見やすいのが大きいですね。また詰まったらVSCodeに乗り換えます。

次はGitとのリンクとかを勉強しよう。

参考

qiita.com

qiita.com

qiita.com

i-was-a-ki.hatenablog.com

*1:"RStudio Server"はサーバー機能があるRStudioらしいのですが、僕は自分のデータを解析するだけなので通常のDesktop版でOK